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うろぱす副船長のYAHOO映画レビューの加筆・修正

右寄り保守系軍事オタクの映画評。感想は辛口ですが映画への愛情の裏返しです

映画「眼下の敵」の感想

眼下の敵

日本公開 1958/1
監督:ディック・パウエル
出演:ロバート・ミッチェム クルト・ユルゲンス
戦争映画の黄金律、騎士道精神が美しい。ハリウッドも敵が同じ西欧キリスト文明なら正当に描く

うろぱす副船長評価 90点
2018/1現在 Yahoo映画レビュー得点 4.29


あらためて説明するまでもない極めて知名度の高いハリウッド戦争映画です。実物のアメリカ海軍の護衛駆逐艦を使用した迫力ある戦闘シーンは製作から半世紀以上経った21世紀の今日でも全く見劣りしません。この映画は大戦中の実写映像は一切使用されておらず、本作の為に爆雷投射や3インチ砲の射撃が撮影されておりアメリカ海軍の協力姿勢がよく分かります。。

もちろん爆雷は実弾が使用されています。最近のCGに頼った安物映画なんか本作の足元にも及ばないでしょう。やはり戦争映画は本物の軍艦、飛行機、戦闘機を使用してこそ大迫力が生まれるのです。因みに「眼下の敵」と同時期に製作された日本の戦争映画はミニチュアの特撮が主流でハリウッド作品とは月とスッポンだったことは言うまでもない。

もちろん「眼下の敵」の最大の魅力は敵味方を超えた騎士道精神にあります。

同じ敵でもアジア人である日本人は野蛮に描くのに同じ西欧キリスト文明である白人のナチスドイツ軍は素晴らしい人間として描くのもハリウッド映画の伝統と言えます。本作でもクルト・ユルゲンス演じるUボート艦長以下、ドイツ軍人は起立正しい勇敢な軍人として描かれているのです。それどころか彼らはナチスに批判的な紳士的な人間として表現されている。米軍艦長を演じたロバート・ミッチェムも彼の代表作と言って差し支えないでしょう。

一人の女性も登場しない


ところで「眼下の敵」では一人の女性も登場しない。これはジャンルを問わず非常に珍しい例と言える。
日本映画でも名作として名高い「太平洋奇跡の作戦 キスカ」でも女性は全く登場しない。日米ともに映画史上に残る名作は甘いラブロマンスには無縁であた。映画評論家の故淀川長治氏の”男臭い映画にハズレなし”は正に事実だ。

補足1)
本作には米艦「ヘインズ」が登場するが本艦は架空の設定。「ヘインズ」を演じたのは第二次大戦中に竣工した護衛駆逐艦DE-634「ホワイトハースト」。「ホワイトハースト」は1969年に除籍され実艦的として潜水艦から魚雷攻撃で処分された。まるで映画の物語を再現したかのような最期であった。

the2.jpg


補足2)
クルトユルゲンス演じるUボート艦長が魚雷で損傷させた「ヘインズ」に乗員退艦の為、5分間の猶予を与えてしまう。人道的で映画では大きな見所だが指揮官の判断としては完全に失策だ。これにより米軍に反撃のチャンスを与えてしまい貴重な艦と部下の生命を失うことになった。やはり潜航したまま魚雷で止めを刺すべきだった。戦争では敵に情けをかけたら自分が破れてしまうのです。戦とは冷酷非情なものでありヒューマニズムとは相いれない。

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  1. 2018/01/01(月) 22:59:24|
  2. 映画
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うろぱす副船長と申します。
以前からYAHOO映画レビューを書かせて頂いておりますがYAHOO映画では過去記事の訂正や加筆・修正が出来ないのでこちらであらたに書き直したいと思っています。

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