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うろぱす副船長のYAHOO映画レビューの加筆・修正

右寄り保守系軍事オタクの映画評。感想は辛口ですが映画への愛情の裏返しです

映画「鷲は舞い降りた」の感想

鷲は舞い降りた

映画版は評価が分かれたが軍オタとしてはドイツ軍人の崇高な精神の描写と正確な考証を評価したい。21世紀のリメイク版も期待したいところ。

うろぱす副船長 80点
2017/10 YAHOO<映画レビュー得点 3.59


ジャック・ビキンズの同名ベストセラー小説を映画化、監督は「荒野の七人」をはじめ数々の名作を撮った西部劇の巨匠ジョン・スタージャス。日本で「鷲が舞い降りた」が公開されたのは1977年ですがこの頃は「遠すぎた橋」や「戦争のはらわた」など第二次大戦映画がブームで既に軍オタだった私は当然の如く、映画館で観ました。

「戦争のはらわた」と同じく欧米映画では珍しくナチスドイツ軍が主人公であり彼らが崇高な軍人精神を持った素晴らしい人間として描かれているのです。もちろん、戦争映画の古典的名作「眼下の敵」や「砂漠の鬼将軍」でもドイツ軍人はナチスとは一線を画す英雄として描かれていた。欧米映画では同じく連合軍の敵であった日本軍が未開の残虐な野蛮人として描いてきたのに西欧キリスト文明のドイツは全く別次元で描いている点も非白人である日本人が観ると大変興味深い。

ところで映画版「鷲は舞い降りた」は映画マニアの間でも評価が分かれた。
戦争小説の名作の誉れ高いビギンズの原作と比較してしまうのでしょう。原作はかなりの長編だが映画版は2時間少々の上映時間で原作に比べてかなり省略された部分が多い。例えばイギリス人でありながら親衛隊SS「イギリス自由部隊」に志願したイギリス人のエピソードが完全に省略されてしまっているのは私も不満点の一つであった。戦争映画としては小粒で派手な戦闘シーンを期待していた観客は期待外れだったかもしれない。「戦争のはらわた」の方が全体として評価が高いのも頷ける。

しかし、マイケル・ケインやドナルド・サザーランド、ロバート・デュバルら70年代を代表する名優の重厚な演技と存在感は流石であった。私が本作の配役陣の中で特に好きなのがSS国家指導者ヒムラーを演じたドナルド・プレゼンス。神経質そうなヒムラーの性格を見事に演じていた。多くの俳優がヒムラーを演じたが本作のプレゼンスが最高でしょう。

また、軍事考証の専門家がアドバイザーとして参加しているので連合軍、ドイツ軍ともに軍服や軍装の考証が非情に正確なのも本作を大きな魅力と言える。

補足
1)原題は The Eagle has Landed。「鷲は舞い降りた」というタイトルは極めて優れた邦題で私も大好きです。ペキンパーの Cross of Iron を「戦争のはらわた」というゲテモノ邦題にしたのとは対照的。考案者のセンスの差を痛感させられる。因みにCross of Ironを直訳すれば「鉄の十字架」。なお、鉄十字章の英語表記は Iron Cross

2)村の娘モリーを演じたジェニー・アガサーは今も御健在で最近でも映画出演されている。

3)ドナルド・プレゼンスは「大脱走」では偽造のプロ、「刑事コロンボ・別れのワイン」ではワインのソムリエを演じた名脇役。

4)ラロ・シフリン作曲の音楽も高揚感溢れる名曲だった
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  1. 2017/10/02(月) 21:16:40|
  2. 映画
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うろぱす副船長と申します。
以前からYAHOO映画レビューを書かせて頂いておりますがYAHOO映画では過去記事の訂正や加筆・修正が出来ないのでこちらであらたに書き直したいと思っています。

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