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うろぱす副船長のYAHOO映画レビューの加筆・修正

右寄り保守系軍事オタクの映画評。感想は辛口ですが映画への愛情の裏返しです

映画「大列車作戦」の感想

大列車作戦

日本公開 1964/12
監督 ジョン・フランケンハイマー
出演 バート・ランカスター ポール・スコフィールド ジャンヌ・モロー ヴォルフガング・プライス
本作を超える鉄道映画は存在しない、安易にCGに頼った最近の映画なんか「大列車作戦」の足元にも及ばない

うろぱす副船長評価 95点
2017/6現在 YAHOO映画レビュー得点 4.35点


ジョン・フランケンハイマーの映画史に残る不朽の名作「大列車作戦」が公開されたのは1964年、既に半世紀以上も前の事になってしまいました。しかし、当時のフランス国鉄の全面協力で撮影された迫力は21世紀の今日でも圧倒的です。

何せ本物の機関車を衝突させたり脱線させたりとよくぞこれだけ危険極まりない撮影が出来たものだと脱帽させられる。驚くことに衝突する機関車のすぐそばで役者が演技している。線路の切り替え操作も見逃せない。戦争映画ファンだけでなく鉄道ファンにとっても垂涎の作品でしょう。主演のバート・ランカスターもスタントなしで機関車に飛び乗っている。安全基準が厳しくなった今日では恐らく当局の許可が得られないだろう。その意味からも空前絶後の映画である。撮影当時、フランケンハイマーは34歳の若さだった。この若い監督にこれだけの超大作を任せた映画会社も太っ腹である。この経営の決断も名作を生んだ大きな要因だ。

ナチスドイツは占領地から大量の美術品を強奪し本国へ持ち帰った。空軍元帥ゲーリングなど別荘に溢れるばかりの強奪美術品を隠し持っていた。

「大列車作戦」はその史実を参考に製作された。それだけに占領下のフランス人の苦悩が見事に描かれており鉄道アクション映画に留まらず人間ドラマとしても素晴らしい完成度だ。バート・ランカスター演じるラビッシュはじめ鉄道員たちは皆、汗と油にまみれて現場のタフな男たちを実感させる。

美術品を強奪しドイツへ移送を企てるヴァルトハイム大佐を演じるポール・スコフィールドは見るからに冷徹、上から目線でエリート意識丸出しのヨーロッパ人が考える典型的なナチ将校として描かれている。「戦争のはらわた」のストランスキー大尉、「イングロリアス・バスターズ」のハンス・ランダ大佐の原形と言える。ナチ将校を悪役に描けば描くほど映画は面白くなる。そのスタイルを作ったのも本作だ。

補足1)
ヴァルトハイム大佐の副官で鉄道部隊の優秀な指揮官ヘレン少佐を演じたのはドイツ出身の名脇役ヴォルフガング・プライス。彼は数多くの戦争映画でドイツ軍将校を演じた。因みに戦争映画の超大作「史上最大の作戦」と「遠すぎた橋」の両作共に出演したのはプライスとショーン・コネリーの二人だけである。

補足2)
ドイツ軍の装甲列車もよく出来ていた。軍用列車に積載されているドイツ軍戦車はM24「チャーフィー」改造。爆破シーンで破壊されたようだが2年後に公開された「パリは燃えているか」にもM24「チャーフィー」改造車両が登場している。或は同じ車両だったのか・・・

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  1. 2017/06/07(水) 22:30:23|
  2. 映画
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映画「テルマエ・ロマエ」の感想

テルマエ・ロマエ

2012/4公開
監督 武内英樹 原作 ヤマザキマリ
出演 阿部寛 上戸彩 市村正規 北村一輝 宍戸開 竹内力 笹野高史
邦画コメディ映画として及第点

うろぱす副船長評価70点
2017/6現在 YAHOO映画レビュー 3.55点


私は映画を見てからヤマザキマリ氏の原作を見た方ですが・・・
映画も原作も十分に面白くて及第点でした。ルシウスを演じた阿部寛を始め古代ローマ人を日本人俳優が演じているがあまり違和感を感じないのが本作がヒットした大きな要因でしょう。ハリウッド映画でも白人俳優が古代エジプト人やイスラム教徒を演じた事例は幾らでもあり日本人が白人を演じてはいけないというルールもない。本作はイタリアでも相応にヒットしたらしい。映画はあくまで創作の世界なのであまりリアリズムに拘らない方が面白い作品が撮れるのでしょうか・・・・

「テルマエ・ロマエ」は新しい日本映画のスタイルを開拓したと大いに評価したい。


ところでタイムスリップ映画は異文化が生み出す珍騒動こそ一番の見所だが本作はコミカルに上手く描いている。阿部寛が真面目に演技すればするほど笑える。阿部寛は刑事役などシリアスな役柄から本作のようなモメディまで本当に幅広い演技が出来る現代日本を代表する役者となった。

「テルマエ・ロマエ」は万人向けに成功したコメディ映画として評価出来ます。古代ローマのセットは海外で製作されたそうですが日本映画としてはかなりスケールが大きくこのセットだけでも見応えがある。これだけ力を入れた映画なら海外でも必ず評価される。

ヤマザキマリ氏は池田理代子氏の正当な後継者だ


「テルマエ・ロマエ」が成功作になったのはもちろんヤマザキマリ氏の秀逸な原作があったればこそです。
古代ローマ史に深い造詣がなければこの原作は生まれなかっただろう。「ベルサイユのばら」で一世を風靡した池田理代子氏も近世フランス史に関して他の追随を許さない知識がありそれが稀代の傑作歴史漫画を完成された。ヤマザキマリ氏は池田理代子氏の正当な後継者と言えるでしょう。

補足)
私はナポレオン・ボナパルドを描いた池田理代子氏の「エロイカ」が好きなのですがこれも日本人を配役にして映画化して欲しいです。
  1. 2017/06/02(金) 22:37:45|
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うろぱす副船長と申します。
以前からYAHOO映画レビューを書かせて頂いておりますがYAHOO映画では過去記事の訂正や加筆・修正が出来ないのでこちらであらたに書き直したいと思っています。

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