うろぱす副船長のYAHOO映画レビューの加筆・修正

右寄り保守系軍事オタクの映画評。感想は辛口ですが映画への愛情の裏返しです

映画「アイ・イン・ザ・スカイ・世界一安全な戦場」の感想

アイ・イン・ザ・スカイ  世界一安全な戦場

21世紀の現代戦争の一端を描いた予想外の佳作

うろぱす副船長評価 75点
2018/2現在 YAHOO映画レビュー得点 4.09


日本版サブタイトルはダサいですけどね・・・

映画の完成度はなかなかのもので軍オタの私が見ても相当に見応えありました。

無人攻撃機リーパーや虫型ドローンなどを駆使した現代戦争の在り様は一見の価値があります。
実際に軍隊等で使用される小型ドローンがどの程度の性能なのか、本作で描かれたほどの高性能なのかは分かりませんがamazonでも数千円で市販されています。また、無人機を使用した対テロ戦は米軍もイスラエル軍もロシア軍も普通に行っています。

この映画で描かれた戦争モデルは決して荒唐無稽ではなく現実の世界です。また、軍人、政治家、官僚などそれぞれの置かれた立場や個々人の生命倫理の価値観などが非常に上手く描かれています。彼らに共通しているのは誰しも白人至上主義、西欧キリスト文明の絶対的優越性ではない、という事です。無人機の高性能カメラで見ただけの名前も知らないアフリカ系少女の生命に最大限の尊重を示すあたりにも尊大な人間性を感じられます。このような描き方はハリウッド映画ではほとんど見られません。イギリス映画の良心とでも言うべきでしょうか・・・

全編通じて緊迫感溢れるスリリングな展開で戦争映画ファンだけでなくサスペンス好きな方も楽しめる作風でしょう。

補足)
英軍参謀次長を演じたアラン・リックマンは「ダイハード」で憎々しいテロリストを演じた俳優だが本作撮影後ほどなく亡くなってしまった。

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  1. 2018/02/22(木) 21:58:10|
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衝撃・大杉漣急死

衝撃・大杉漣急死


「ソナチネ」や「HANA―BI」など、北野武監督(71)の映画をはじめ、数多くの作品で存在感を示した俳優の大杉漣(おおすぎ・れん、本名大杉孝=おおすぎ・たかし)さんが21日、急死した。66歳。徳島県小松島市出身。(スポニチアネックス)


これは驚きましたね・・・・
大杉漣氏の御冥福をお祈りします。

  1. 2018/02/21(水) 21:22:07|
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夏木陽介、逝く



夏木陽介氏が去る1月、亡くなりました。
Gメン75などテレビドラマでも活躍したが私のような軍オタにとっては東宝戦争映画815シリーズに欠かせない俳優の一人として忘れることが出来ない存在です。

彼が出演した東宝戦争映画は主なものだけでも

独立愚連隊
どぶ鼠作戦
山猫作戦
ハワイ・ミッドウェイ海空戦・太平洋の嵐
独立機関銃隊未だ射撃中
太平洋の翼
のら犬作戦

夏木陽介との共演が多かった佐藤允がアウトロー的な一匹狼だったのに対して彼は優等生の雰囲気で二人の対照的な存在感が作品の醍醐味でもあった。その佐藤允が逝きそして夏木陽介も逝ってしまった。

また、昭和が遠くなった。夏木陽介氏の御冥福をお祈りします。

合掌・・・・

  1. 2018/02/04(日) 19:54:22|
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映画「眼下の敵」の感想

眼下の敵

日本公開 1958/1
監督:ディック・パウエル
出演:ロバート・ミッチェム クルト・ユルゲンス
戦争映画の黄金律、騎士道精神が美しい。ハリウッドも敵が同じ西欧キリスト文明なら正当に描く

うろぱす副船長評価 90点
2018/1現在 Yahoo映画レビュー得点 4.29


あらためて説明するまでもない極めて知名度の高いハリウッド戦争映画です。実物のアメリカ海軍の護衛駆逐艦を使用した迫力ある戦闘シーンは製作から半世紀以上経った21世紀の今日でも全く見劣りしません。この映画は大戦中の実写映像は一切使用されておらず、本作の為に爆雷投射や3インチ砲の射撃が撮影されておりアメリカ海軍の協力姿勢がよく分かります。。

もちろん爆雷は実弾が使用されています。最近のCGに頼った安物映画なんか本作の足元にも及ばないでしょう。やはり戦争映画は本物の軍艦、飛行機、戦闘機を使用してこそ大迫力が生まれるのです。因みに「眼下の敵」と同時期に製作された日本の戦争映画はミニチュアの特撮が主流でハリウッド作品とは月とスッポンだったことは言うまでもない。

もちろん「眼下の敵」の最大の魅力は敵味方を超えた騎士道精神にあります。

同じ敵でもアジア人である日本人は野蛮に描くのに同じ西欧キリスト文明である白人のナチスドイツ軍は素晴らしい人間として描くのもハリウッド映画の伝統と言えます。本作でもクルト・ユルゲンス演じるUボート艦長以下、ドイツ軍人は起立正しい勇敢な軍人として描かれているのです。それどころか彼らはナチスに批判的な紳士的な人間として表現されている。米軍艦長を演じたロバート・ミッチェムも彼の代表作と言って差し支えないでしょう。

一人の女性も登場しない


ところで「眼下の敵」では一人の女性も登場しない。これはジャンルを問わず非常に珍しい例と言える。
日本映画でも名作として名高い「太平洋奇跡の作戦 キスカ」でも女性は全く登場しない。日米ともに映画史上に残る名作は甘いラブロマンスには無縁であた。映画評論家の故淀川長治氏の”男臭い映画にハズレなし”は正に事実だ。

補足1)
本作には米艦「ヘインズ」が登場するが本艦は架空の設定。「ヘインズ」を演じたのは第二次大戦中に竣工した護衛駆逐艦DE-634「ホワイトハースト」。「ホワイトハースト」は1969年に除籍され実艦的として潜水艦から魚雷攻撃で処分された。まるで映画の物語を再現したかのような最期であった。

the2.jpg


補足2)
クルトユルゲンス演じるUボート艦長が魚雷で損傷させた「ヘインズ」に乗員退艦の為、5分間の猶予を与えてしまう。人道的で映画では大きな見所だが指揮官の判断としては完全に失策だ。これにより米軍に反撃のチャンスを与えてしまい貴重な艦と部下の生命を失うことになった。やはり潜航したまま魚雷で止めを刺すべきだった。戦争では敵に情けをかけたら自分が破れてしまうのです。戦とは冷酷非情なものでありヒューマニズムとは相いれない。

  1. 2018/01/01(月) 22:59:24|
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映画「荒野の決闘」

荒野の決闘

日本公開 1947/8
監督 ジョン・フォード
出演 ヘンリー・フォンダ リンダ・ダーネル ヴィクター・マチュア キャシー・タウンズ ウォルター・ブレナン ジョン・アイアランド
我が愛しのクレメンタイン

うろぱす副船長評価 90点
2017/12時点YAHOO映画レビュー得点 3.92点


最近販売されたブルーレイは画質・音響ともに最高です。
製作から既に70年あまり経過している古典作ですが最近のデジタル技術は最新作のように蘇らせてくれます。私は本作をはじめてテレビで見たのは数十年も前ですが画質も悪くブルーレイで初めて本作の素晴らしさを認識した次第です。

銃撃戦やアクションシーンは少なめでやや地味な作風ながら登場人物一人一人を丹念に描くジョン・フォードの世界感は時代を超越して素晴らしい。ブルーレイ映像のモノクロ画面は秀逸。西部劇好きには忘れられない名作



  1. 2017/12/24(日) 19:32:51|
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Author:うろぱす副船長
うろぱす副船長と申します。
以前からYAHOO映画レビューを書かせて頂いておりますがYAHOO映画では過去記事の訂正や加筆・修正が出来ないのでこちらであらたに書き直したいと思っています。

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